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脳卒中・・・20

布絵を作りました。   メダカともう一つはマンサクの花です。  
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脳卒中・・・20
実はこれは僕達の思い込みだったのですが、パソコンや簿記やその他なにか覚えてそれから企業を斡旋してくれるものとばかり思っていました。
ここで慌てずに待っていればそのうち道も開けると安心し期待もしました。
そしてその年も終わりに近い、発病してから丁度一年になりますが緑風荘に入所することになりました。
家の食事の支度は又おばあさんがやってくれるということになり、またも千代ばあさんの世話になることになります。もう中学生の朋子には四六時中いる僕は欝陶しい存在でしたから、たまに帰る方が却って良いかとも思いました。
緑風荘に一度見学に行きました。なんとなく陰気な印象を受けましたがそれでも、自分の思い込みに大変な期待があった為、随分過大評価した見方しかしません、実際に見たことではなく自分の「こうあって欲しい」という希望をその通りだと思い込んでしまうことはよくあることです。
ここでもそんな間違いをしてしまいました。それで入ってからの現実と想像していたこととのあまりの違いに考え方を修正するのには大変に苦労しました。

自分がどういう情況に置かれているのかということ、そしてこれからどんな可能性があるのかといったことも再認識せざるをえませんでした。
それは自分がひょとすると、と考えていたことを全部否定しなくてはならないものでした。
ここでの最初の数ヵ月の生活はとても暗い、ほとんど今迄もっていた考えを全部否定しなければならないような絶望的な考えしか湧いてこない場所でした。
不平不満の固まりになって、ここには何も期待出来ない、あてにしたのが馬鹿だったとさえ思ったものです。
しいていえば規則正しい生活、これだけがとりえ、半年経ったら退所したいものだと考えました。
それが何ヵ月かの後、考え方を軌道修正することに成功してみると、もしここにこなかったらこんな考えになることもなかったのだから、これはこれでとても僕にとって有り難かったと今考えております。
一足飛びにそんな考えに至ったのではありませんが、「人は生きる為でも働く為でも食べる為でもなく、ただその生を悦び讃える為に存在を許されたと知るべきだ」というのが今の考えです。

この考え方はとても無責任なようですが、すべての物事は本来「それで、その今あるそのままで良い」ということになって、不自由になった身でも本来なら、かなり責任のある立場の僕にとっては都合の良い考えでした。
by takaryuu_spring | 2007-02-17 02:54


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