孵化のすごいというか気持ち悪いようにすごいのはかまきりの卵からかえる瞬間だ。
発泡スチロールのような中に生み込まれた卵も一時に孵化する。 固かった発泡スチロールがまるで洗濯機の中の洗濯の泡のようにむくむく動き始めたと思うと親と同じ形をした超小型のかまきりが細いロープを伝って降り始めるのだ。 最初は団子のように固まっていたものが、だんだんほぐれてきて、するとぶらさがっていたロープも消えてなくなり彼らはその辺の葉っぱに乗り移っている。 こいつらのすごいところは今まで一緒にすんでいた仲間なのに、巣から出た瞬間からお互いがエサにしか見えないらしいとことだ。急いでお互い離れないと取っ組み合いの喧嘩の末どちらかが食べられてしまう。 かまきりのその四段の関節を使った腕の先の鎌を繰り出すスピードはとても迅く、飛んでいる蝶々やトンボも捕まえてしまう。カンフーのポーズにもなっているほどだ。 秋、恋人を見付けたかまきりたちは交尾を始める。しばらくして雌がエクスタシーに達するともう雄のことを食べてしまいたいほどいとおしく思うのか、振り向いて背中に騎っている雄を頭から食べ始めてしまう。 食べられている雄の方もセックスの快感で身がとろけてしまっているのか、体中を震わせてその快感に酔っていて食べられていることなどまるで意にかいさない。そしてそのうちに羽だけ残され全部食べられてしまうのだ。いとしい我が子が丈夫で自分に似た面立ちであることを願ってその子の血となり肉となりたいとでも思うのだろうか、食べるほうも食べられるほうも実に見事だ。 小学校の頃雌の腹の大きなかまきりをつぶすことが流行った。中に回虫がいるぞというので大きなかまきりを捕まえて靴で踏んでつぶして見るのだ。言われた通りやってみると、かまきりの倍くらいの長さの黒っぽい回虫のようなものがいてそいつが道でうごめいた。 それは靴で踏んでも潰れないのだ。 それを「針金虫」とみんなは言っていたが、本当に針金のように固い虫で殺すことは出来なく、道から脇の草むらに蹴って入れた。 土の中に卵を生みそれが他の昆虫、そしてかまきりと寄生主を変えていくのだ
by takaryuu_spring
| 2006-08-03 05:28
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