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男の料理 序

男の料理をはじめからやり直します。


どういういきさつで、男のあなたが料理やってみたいと思ったにせよ始めた以上は楽しく、おいしくそして長続きしなくてはいけません。
本能で生きてきた“ヒト”が、餌を喰わずに食事を摂るようになったのは
“ヒト”が人間になった時からだと思います。
色々な文化の発達は同時に色々な食文化の発達でもありました。その中で日本に生まれた私はやはり和食が一番好きです。
今は和・洋・中と色々家庭で調理されておりますがそれらも日本にとけこんでいて和食の仲間なのかも知れません。
松茸の香をかいで紅に燃える山を想い、水をはったガラスの器に素麺をいれちょっともみじの葉っぱを浮かして山の涼風を感じたり、おどりに焼いた鯵の塩焼に波の音を聞いて思わず正座などしてみたりして。
そんな食事は和食ならではのものと思います。分厚い血のしたたるようなステーキではよだれがでそうなという風だし、美しい盛り付けのフランス料理では食べるのがもったいない、と言いたいし、山盛りに盛られた中華料理ではさあ喰うぞという感じです。
自分の為に、いえ彼女の為でもいいですが山紫水明四季こもごもを演出し味わう喜びを是非ものにしたいと思います。

けがをした時思わず口で傷口をなめませんか、ドラキュラーではないですけれどなんとなく ほっ とするような味がしませんか、ちょっと塩っぱくて、なんとなく甘いような たぶんそんな味を体は求めているのでしょうね。
海の水は辛く感じますが塩分濃度は血液と同じだと言います、体の中に海を作ってその中に人の細胞たちが生きているということなのでしようか。
体が海を求め、五感に体の求める味と感覚を吹き込めばすべての細胞は大自然に泳ぎだすことと思います。

自炊をする時是非次のことを守ってください

※ 道具はかたずけながら調理を進め、食べる段階では食器だけを洗えば片付けは終わり、という状態にして終わること。これはとても大切なことです。作ることは面白い。食べることは楽しい、、でも後片付けの山はうんざりです。
山になった食器、油ぎった鍋、冷たい水に沈んでいるスプーン。・・・片付けさえなければなあ、と誰もが思うことなのです。片付けながら仕事を進めるこれが長続きの第一の秘訣なのです。
※ 出来上がりを想像してから作業を始める。
なにを表現したいのか、その日の料理の組合せなどから名前をつけて献立を考えるくらいだと楽しいと思います。

次のことを守ってください
餌をつくるのではないということ
① 何を表現したいか、たとえば海とか、お雛さまとか川のせせらぎとか、
ただの素麺でも秋の川を思いながら大きなガラスの器にきれいな小石を入れ、氷を入れて、葉っぱでも浮かべ、薬味におろしたての生姜に煎った香がぷんぷんする胡麻 まるく輪に切れているこねぎ、冷えたビルーそれからよ~く冷やしたグラスを準備して食卓につけば、せまい我が家でも涼風がどこからか吹いてくるような気がするものです。
by takaryuu_spring | 2006-10-24 19:45


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